プロップファームで落ちる理由は、相場の読み違いより、ルールの踏み外しのほうがずっと多いと感じています。僕は3社に計11回挑戦して、8回失格しました。この記事では、失格の仕組みと、よくある失格のパターン、僕自身の失敗、そして挑戦前にできる対策をまとめます。各社のルールは変わることがあるので、最後は必ず自分のプランの規約で確認してください。
失格の基本|2本の線のどちらかを越えたら終わり
僕が挑戦した3社(Fundora・Fintokei・Funded7)のチャレンジプランは、どこも損失上限が2本ありました。
- 1日の損失上限:-5%(その日のうちにこれ以上減ったら失格)
- 全体の損失上限:-10%(スタート時点から、これ以上減ったら失格)
どちらか一方でも越えた瞬間に失格です。利益目標まであと少しでも、関係ありません。そして多くの会社は、確定した損益だけでなく、保有中のポジションの含み損も含めて判定します。決済していない損失でも、線を越えれば終わりです。
1日の損失がいつリセットされるかも、会社ごとに決まっています。たとえばFundoraは日本時間の朝6時(冬時間は7時)にリセットされると公式に書かれています。「今日」の区切りを日本の日付で考えていると、思わぬ形で上限に触れることがあります。
僕の失格①|ロット計算のミスで、1回の取引で即失格
一番痛かったのがこれです。ロットの計算を間違えて、想定よりずっと大きな取引をしてしまい、1回の負けで1日の損失上限に触れて即失格しました。
原因は単純で、「この値幅で負けたら口座の何%減るか」を発注前に計算していなかったことです。銘柄によって1ロットあたりの値動きの大きさは違います。ゴールドのように1回の値幅が大きい銘柄では、為替と同じ感覚でロットを決めると、簡単に上限に届きます。
対策:発注する前に、損切りの位置で負けたときの金額を必ず計算する。「1回の負けは口座の1%未満」のように、上限を口座の%で決めておくと迷いません。3,500万円口座で1%なら35万円。日次上限の175万円までは、5回連続で負けても届かない計算になります。
僕の失敗②|週末にポジションを持ち越した(たまたま無事)
これは失格にはなりませんでしたが、運が良かっただけです。週末にポジションを持ち越してしまい、月曜の朝に相場が大きく開いて始まっていたら、損切りの位置を飛び越えて約定するところでした。たまたま窓が開かずに済みました。
週末の持ち越しを禁止・制限している会社もあります。禁止されていなくても、週明けの値段の飛びは損切りでは防げないので、損失上限のある口座では特に危険です。
対策:金曜の取引終了前には、ポジションを持っていない状態にしておく。持ち越しの扱いは、必ず自分のプランの規約で確認する。
よくある失格パターン
取り返そうとしてロットを上げる
負けた直後に「取り返したい」と大きく張るのは、自己資金のトレードでも危険ですが、プロップでは致命的です。1日の損失上限があるので、負けを取り返す前に上限に触れて終わります。
含み損を放置する
損切りを置かずに含み損を抱えると、確定していなくても損失上限の判定に入ります。「戻るまで待つ」はプロップでは通用しません。
指標発表の時間に取引する
大きな経済指標の発表直後は値段が飛ぶように動き、損切りが想定より不利な位置で約定することがあります。指標の前後の取引を制限している会社もあります。
ルールを読まずに始める
最低取引日数、禁止されている取引の種類、口座を複数持つときの扱いなど、細かいルールは会社ごとに違います。知らずに違反して失格になるのが、一番もったいない落ち方です。
失格しないための準備
- 損失上限を円に直す:「1日-5%」ではなく「1日に〇万円まで」と書き出しておく
- 1回の負けの上限を決める:日次上限の何分の1にするかを決める(例:口座の1%未満)
- 連敗を想定する:5回、6回と連続で負けても、全体の上限に届かないか計算しておく
- やめる時間を決める:その日に一定額を失ったら、その日はもう取引しない
- 規約を読む:持ち越し・指標・禁止取引・最低取引日数を確認する
失格したあとにやること
失格したら、すぐに再挑戦する前に、何で落ちたかを書き出すことをおすすめします。僕の8回の失格は、振り返るとほとんどが同じ種類のミスでした。原因を書き出さずに再挑戦すると、同じ理由でまた落ちます。
また、会社によっては失格後に再挑戦用の割引が届くことがあります(例えばFintokeiは、失格したプランと同じプランの再購入に使えるクーポンがメールで届く場合があり、使える期限が短いとされています)。割引があるからと勢いで再挑戦せず、原因の対策ができてから使うのが良いと思います。
まとめ
- 3社のチャレンジプランの損失上限は1日-5%・全体-10%。どちらかを越えた瞬間に失格
- 多くの会社は含み損も含めて判定する
- 僕の失格の典型はロット計算のミス。発注前に負けたときの金額を計算する
- 週末の持ち越しは、損切りでは防げない値段の飛びがあるので避ける
- 取り返そうとロットを上げる・含み損を放置する・指標の時間に取引する、が典型的な失格の型
- 失格したら、再挑戦の前に原因を書き出す
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